Redering & Printing: A-Z Alphabet
Year: 2025
Type: publication
Overview
これは、文字を直接描くのではなく、カラーブロックを使ったパターンや階調によって、間接的に立ち現れる文字の可能性を探った試みである。制作の途中経過は『Rendering & Printing: A–Z Alphabet ― ピクセルとパターンの探究』としてZineにまとめ、町田市民文学館ことばらんどで開催された、文ッ字フリマ2025で展示・発表した。


Approch
ディザリング、RGBサブピクセルを模した配列、そしてそれらを組み合わせた密度表現を用い、文字を輪郭ではなくパターンや濃度の集合として描けるのだろうか!?という問いがこの実験の出発点となっている。これらのビジュアルは、私たちの活動で自作した「Houdini Dithering Tool」をはじめ、その時々に必要に応じて作ってきた自作ツールを行き来しながら、その都度レンダリング方法やパラメータを調整し、ビジュアルを探っていった。

Experiments
階調表現を探る途中で、ペンプロッターを用いてサブピクセルを思わせる文字も試作した。本筋からは少し外れる実験だったが、色の集合が距離によって文字に見えてくる感覚を改めて確かめることができた。同時に、解像度やレンダリングの違いによって、見え方がどのように変化するのかを考えるきっかけにもなった。


Findings
文字を線で描くわけでもなく、文字の周辺を描いて浮かび上がらせるわけでもない。階調表現の中から、朧げにA–Zのアルファベットが立ち上がってくるような見え方が生まれた。色やパターン、階調表現の組み合わせは、無限と存在する。作る過程では、何を良しとするのかという判断を何度も迫られた。その他のlogで言及しているような、サブピクセルの表示形式に起因した試みと似ているところはあって、少し距離を取ったときに、文字に見えるかもしれないという境界をひたすら探っていた。また、個人的には、いくつかのパターンが思いがけず民族模様のように見えてきたことも印象に残っている。引き続き、フィジカルな表現へどう展開できるのかも探ってみたい。(T.Y)







Credits
企画・デザイン: Taro Yumiba
プログラミング: Junichiro Horikawa
Published: 2026-01-18, Last updated: 2026-08-07
